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いまさらながらの高断熱住宅(4)

2018.04.02 / コラム,家づくり


実際に高断熱の住宅がどう健康を守ってくれるのかですが、効用を3項目で示します。

、幅広い疾患で症状が改善
気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、関節炎、アレルギー性鼻炎など15の諸症状について、引越し後の症状で明らかな改善が見られている調査結果が出ています。
また、アトピー性皮膚炎など、肌の悩みについても改善が見られているということです。
私たちは、寒ければ余計に着込んで温かくする事が合理的だと判断していたのだと思います。
ところが、人間の皮膚が衣類から受けるストレスは、想像以上の大きいものです。室温が上がって着る服の量が減ったことで、アトピーの引き金となる衣類からの刺激を小さくする事が出来肌の悩みも改善したのです。
、ヒートショックのリスクを低減
暖房をしていない廊下やトイレの室温は、10℃以下になることが多いとされています。近年、入浴の急激な温度差によるヒートショックが話題になっていますが、真夜中にトイレに行く場合も危険性は大きいと言えるでしょう。冬場、就寝中の寝具の中は、およそ30℃くらいになっています。寝室を暖房していない場合、布団から出た途端に感じる温度差は20℃以上です。さらにそこから廊下、トイレへと行くことになると、危険性は増していきます。
ヒートショックを起因として浴室で倒れ、亡くなった人は、2014年家で倒れ、またその後、救急搬送され、病院で亡くなった人〜1万9000人以上に上ります。
高断熱の住宅は、浴室やトイレ、廊下など、暖房していない箇所も含めた家の中全体の温度を高め、ヒートショックを起こす危険性を減らす対策が必要です。
、住宅という文字〜まさにそこに住む人の健康を下支え
健康は、何ものにも代え難い価値のあるものです。日本の住宅は『快適さ』ばかりを追求してきた傾向がありますが、これからはもっと『健康』を重視した家づくりが必要であることは間違いありません。寒い寝室での睡眠は寝具選びに気を使っても、一晩中冷たい空気の中で呼吸を続けることは、肺を冷やし免疫力を低下させることです。
また、内窓を設置して断熱性を高めただけで、その家に暮らす高齢者の冬場の運動量、運動速度が上がった、という調査結果が出ています。住まいが暖かくなって行動が活発になり、日常生活の中で運動量が増えていく事は、その効果は測りにくいかもしれませんが、間違いなく健康にづくりに貢献するという事ではないでしょうか。

健康住宅=高断熱住宅ではありません。高断熱住宅が創り出す『健康』という価値の大きさを、もっとたくさんの人が認識していかなければいけないのではないでしょうか。

 

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